悪意の有る遺棄②自殺を覚悟した高野憲一


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当時の私は一人ではカップラーメンすらも作れなく『爪すら一人では切れない』たる介助が必要な身の人間が都内に放り捨てられ『遺棄』された訳だが・・・ひとまずは浅草の島津陽介宅に保護して頂き3日間は寝泊まりをさせて貰った。

この3日間の間に小倉親子によって高次脳機能障害同名半盲たる障害者に成った私に対してされた事や様々な疑問点や違和感が沸沸と沸いてきたので、私は妻に向って電話を入れた『お前が成田から都内に俺の夏場に着る物の全てを俺の意思無しに勝手に車に積み込んで来といて肝心要の俺の命の代償であり重い後遺症を2点も残して障害者に成ってしまった代替え金である自賠責保険金の入っている俺の預金通帳と実印を何故に車には積み込んで来なかったが一体どういうつもりなんだ?一刻も早く返してくれ!!それと娘達の親権が正式に決まるまでは次女のあさは当面は陽介宅で面倒を見てもらいながら俺が育てる事で話は着けてあるので、ここは公平的にしようではないか』と妻に告げ、それを承諾したので次の日に予め決めといた待ち合わせ場所は成田市はJR成田駅西口の直ぐ目の前に在る、いつも家族で使っていたパン屋の前に約束の時間前には突っ立って待ち始めて約束の時間が成っても『高野直子と高野あさ』の姿が一向に待てど暮らせど現れなく一時間が経過したので、私は妻に電話を入れたら妻は態度が一変豹変しており『障害者なんかに、あさを預けられる訳がねぇだろ!!私の生活が落ち着いたら預金通帳と実印はその内返してやるよ!!』たる約束を平気で破り覆す極悪非道ぶりに私は愕然とした・・・。

私は仕方無く再び成田駅から電車に乗って浅草に向かいトボトボと歩いて島津陽介宅に戻った・・・。

その晩は約束をいとも簡単に破られ悔しい思いと強い憤りを感じ・・・とうとう朝まで眠れず・・・朝まで様々な事を考え抜いた結果が『成田市で飛び降り自殺』を決意した事だった・・・。

まだ隣で島津陽介が寝ていた早朝に、この浅草の家(分譲マンション)の玄関で下駄を履きドアを開けて出ようとした・・・正にその瞬間に島津陽介の母親がスタスタスタスタ足早に歩いてきて『憲ちゃん!!こんな朝早くに一体どこに出掛けるの!?顔付きが尋常では無く物凄く殺伐としていて危険だけど一体何をしようとしているの?突然!!帰る家を失い娘さん達も失い奥さんに裏切られて絶対に許せないと思うけど私には何でも言ってよね!!』と優しき言葉を掛けて下さった・・と既の顔付きには死相が漂っていたのをそれとなく察知され見抜かれていたのだと思う・・・。

 ここで・・・私は一生忘れられない台詞を泣きながらママに述べた(普段は愛称を込めてママと呼んでいた)

『今生の別れ!!これまで長々と付き合って頂き誠に有難う御座いました!!陽介が起きたら楽しき思い出を沢山作れて非常に楽しかったよ有難うと俺が述べていたと伝えといて下さいませ・・・』と私はママに告げ制止を振り切って浅草駅までタクシーに乗り成田駅へと向かった・・・。

成田駅に到着し既にマンションから『飛び降りる場所』は決まっていたので覚悟はしていたのだが・・・何故だか熟知していた筈の自宅から近場だった・・・そのマンションの名が・・・どうしても思い出せない!?

JR成田駅西口が最寄りなのは間違い無いのは分かっていたので・・・せめて町名さえ思い出せれば何とか成るなと思って・・・いっくら思い出し考えて熟慮しても・・・その町名すら全く思い出せないという有り得ない事態に陥ってしまったので『自殺場所』まで成田駅西口からタクシーに乗らなかったと言うより躊躇してタクシーに乗れなかったと言う方が正しい(今思い出せば・・・神によって高野憲一は再び生かされたとしか未だに理解が付かない)

困った私は成田駅でウロウロウロウロしていたら・・・今朝、隣で寝静まっていた島津陽介から電話が掛かって来た『憲ちゃん!!母親から慌てて俺は起こされて母親が憲ちゃんが尋常では無い様子で危険過ぎた事をふんだん無く聞かされて起されたんだよ!!今どこに居るんだよ?』と、相当慌てふためいた様子で電話で述べてきたので、私は島津陽介に返答をした『俺が仕事から酒の呑み方から遊び方を徹底的に教えてやり苦楽を共にし俺の一番の親友の陽介よ・・・散々、呑みに行き海や旅行に行ったのは良い思い出とし昨日の様に残っていて今の俺は十分に満足だよ・・・だが!!ここで・・・もうお別れだ・・・俺は交通事故によって障害者に成ってしまい自賠責保険金から散々に渡って嫁と嫁一家に摂取されユスリタカリされ最終的に都内にたったのTシャツ一枚と短パン一枚だけを持たされ捨てられ嫁から裏切られ娘達を一瞬にして失ってしまったので絶望し生きる望みを完全に無くした俺は自殺をする』と胸中を赤裸々と語ったら・・・島津陽介は『死ぬ事はいつでも出来るんだからとりあえず俺が行くまで待ってくれよ!!最後にもう一度だけ会おう!!今居る居場所を教えてくれ!!速攻・・・俺は向かうから!!』と気迫こもって告げてきたので私は折れて『今・・・京成成田駅の西口に居る』と彼に正直に告げた。

そして私は京成成田駅西口を出て直ぐ側に在る立ち呑み主体の定食屋で彼の事を待つとした・・・。

して無事に合流を果たし小規模ながら経営者だった彼は全ての仕事を放り投げて駆け付けて来た・・・その彼の形相は相当、焦っており、先ずは・・・この立ち呑み主体の定食屋のテーブルで徹底的に話し合った・・・。

そこで彼に言われたのが『憲ちゃんよ・・・俺が昔っから言ってたじゃんよ・・・あの女(直子)は将来、憲ちゃんの事を必ずや裏切り仇なす女だから結婚をする前の今の内に別れといた方が良いよと言ってきたじゃんよ』それを聞いて私はハッ!!と致した・・・そう言えば・・・まだ『高野直子』と付き合っていた頃に『女友達』に高野直子を紹介をした後から密かに女友達からも高野直子の人物像を見抜いていて『危険な女だから隙を見せては決して駄目よ呉々も気を付けてね』と考察していた事を島津陽介に改めて言われて・・・同様な事を皆が述べていた事を一挙に思い出し回想した・・・。

島津陽介は『このまま憲ちゃんの事をほ放っとくのは極めて危険だから俺は仕事は暫く休むつもりだから・・・とりあえず今日はアパホテルに泊まろう』と促されツインルームに泊まった(この京成成田駅の隣のアパホテルだが・・・何故にツインルームをチョイスされかと言うと同じ部屋だと常に私の事を監視を出来る配慮からなのだろう・・・)

然し・・・彼の駆け付けをしてでも私の根本的な『死の誘惑』は払拭出来なかったので、早朝・・・島津陽介が隣で寝ている隙を見計らって、アパホテルのロビーに行き、千葉リハビリテーションに電話を入れ『妻を含む小倉親子に薬も持たされずに都内に・・・たったのTシャツ一枚と短パン一枚だけで放り捨てられてしまい帰れる場所すら失い・・・僕は行き場を失ってしまい・・・生きてる事に絶望したので命を断つ事に致しました』と告げたら『今一体どこに居られますか?』と問われたので『昨日から親友が駆け付けてくれてアパホテルに昨晩は泊まりました』と返答した途端に『一緒に居るお友達に電話を変わって下さい』と指示されたので、部屋に戻ったら既に島津陽介が私の姿が見えないので部屋の中をウロウロしていたので彼に携帯電話をそのまま渡して千葉リハビリテーションと島津陽介が話した結果!!

今から即時千葉リハビリテーションにタクシーで来て下さいと成ったらしく、アパホテルの目の前のタクシー乗り場からタクシーに乗って島津陽介と私は千葉県緑区誉田に在る千葉リハビリテーションへと向かった。

 病院に到着したら既に何名もの病院スタッフが玄関先で待っていた物々しい雰囲気・・・

誘導され病院の中に入り4名以上のスタッフに囲まれテーブルに座り『事の経緯』を全て私が語ったら・・・いつものグループ訓練の副部長の『大塚先生』などは話を聞いて落涙しておられた・・・。

して脳外科の主治医の和田先生が、やって来て改めて対話をしたら・・・何やら書類をしたためて、これを日赤病院の精神科に持って行って下さいと・・・私では無く同伴者の島津陽介に手渡された(この頃の私は千葉リハビリテーションの精神科ではなく便宜性を図って下さった千葉リハビリテーションの大島先生が、同じ薬を処方して下さる様に自宅から程遠い千葉リハビリテーションまで来るよりも自宅からより身近な日赤病院に通院出来る様に便宜を図ってくれていたので私は精神科は日赤病院に通っていた)

従って私の管轄は千葉リハビリテーションの精神科では無いので日赤病院に、この渡された書類を持って行く様に促された訳だ。

して・・・再びタクシーに乗って一路『日赤病院の精神科』へと島津陽介に見守れながら向かった。

到着したら即座に診察室に案内され医師の診察を受けて『死の誘惑から離れられないのなら入院をして頂かなくては成りませんよ』と述べてきたのだが、今だから正直に告白をするが私は演技をした『御心配を掛けましたが、もう僕は大丈夫です!!』とハッキリとした声で告げたら・・・ようやく解放をしてくれ、その日の診察は終了した・・・長い一日だった・・・。

診察が終わり・・・島津陽介も自宅の浅草に帰り『帰れる場所が無い』私はアパホテルに泊まる事とし3日間は泊まったのだが・・・やはり根本的に『死の誘惑』から解き離れていない私は『再び自殺をする強い意思を固め改めて決意をした』次の日の早朝にはタクシーに乗り、運ちゃんに『なるべく屋上の在りそうな成田市内の高いマンションや建物を片っ端から連れてって下さい』と指示をし・・全て回ってはタクシーから逐一降りて建物に入り込み・・・よくよく吟味をし・・・いよいよ・・・それが見付かった・・・。

 

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